COLUMN
機械稼働率とは
GPセンターにおける、機械を使って効率良く、パック詰めを行う事が大切です。
目に見えない利益が失われています。
あなたの工場における機械稼働率を以下の例にならい計算してみましょう。
1. 機械稼働率の計算式(算出方法)
①一時間あたりの卵の生産量を
時間能力 = 30,000卵 / 時
実稼働時間=(機械が実際に動いている時間)です。
GP業務の流れ
*開始 8:30~終了 17:00(機械停止)/ 拘束時間8.5時間と仮定
内、休憩時間(10:00と15:00に休憩時間各 15分 / 12:00に食事休憩を1時間)
実、稼働時間 = 7時間となります。
実卵数
フル能力での稼働卵数:7時間 × 30,000卵
150,000卵
210,000卵
210,000卵
× 100 = 71.4%
2. 此の時の機械稼動率は、71.4%と表現する。
一般的に見て、178,500卵以上流れる(85%)製造を構築する事が大切です。
一度自社の稼働率を確かめましょう。
3. 稼動率低下要因分析
- 生産計画(仕入計画)販売計画が合致していない。
- 原料卵の切り替え回数の削減(白、赤、ピンク+各企画のアイテム等有り)
受注の時間を見ながら~出荷迄の調整を行う為(白、赤、ピンク,又白、赤)と云った様に、切り替え
が頻繁に起こって居るのが現状です。 - オートローダーの供給で歯抜けに成っている。歯抜けとは、洗浄コンベアー上に卵が供給されて無く、
抜けている状態の事を云う“ - ラインの切り替え、商品の切り替え、6個、10個の切り替えでの機械ストップ
- 原料卵が悪い・・破卵の多数混入,格外率が高い
- 其の他,色んな要因が有ります。
4. ではどの様な所を改善して行くのか?見直せば良いのか?
- 生産計画、と、営業の販売計画との精度を上げる。
- 販売計画は・お客様の都合で大きく変わる(計画:レビューの繰り返しです)
- 生産計画の精度は、平均個卵重、産卵率から、精度高く出す事が出来る
- 受注関連、オーダーをどのタイミングで受けるか?
- 製造進捗を、全体に情報を流して・・製造無駄を無くす。
- 原料卵の品質,破卵,汚卵、格外卵の選別を農場との基準を合わせる。
- 全てのタイミング、歩調を合わせて、機械稼働させる訓練が必要です。
- 資材の準備(パック、ラベル、段ボール,インパックラベル他・・・段取りも大きく影響)
5. 農場への要望事項
- 集卵時,汚卵,ヒビ卵、奇形卵・・・その他、格外をキチンと選別を掛ける。
- 卵は濡らさない様に,集卵する・・万が一濡れてしまった卵は、最優先でGPセンターに連絡して、速やかに製品化する。(濡れた卵は細菌の繁殖が早い)
- 細菌は一般的に良い環境の条件下で有れば、1回/20分位で分裂する1個の細菌が、6時間後には幾らに成っているか?・・試算して見よう
倍々で増殖・・・6時間後では初期腐敗“迄進む
時間経過 | スタート | 20分後 | 40分後 | 1時間後 | 6時間後 |
菌の数 | 1個 | 2個 | 4個 | 8個 | 262,144個/g |
機械稼働率を把握し、目標値まで向上させること
自分の工場の機械稼働率は、いかがでしたか?
数字に落とし込んでいくことで分かりやすい目標値ができたのではないでしょうか?
またこちらのページをご覧になられている方は「こうすれば、こうなれば」稼働率が上がるのではないか、と思われる部分は業務の中にあると思います。
でも具体的に、実際に必要とするコスト面を算出することが難しかったり、机上の空論で終ってしまうのでは?という不安を抱えているのではないでしょうか。まずは業務改善で行える「ロスを減らす」というところに注力を注いでみましょう。